
5月5日は「こどもの日」。子どもの健やかな成長を願って、絵本や遊びで季節の行事を楽しんでみませんか?新聞紙で折り紙のかぶとを作ったり、絵本の読み聞かせで行事の由来を伝えたり、菖蒲湯に入って頭が良くなるおまじないをしたり、親子で楽しく過ごすちょっとしたコツや絵本をもとにしたごっこ遊びなど色々なアイデアをご紹介します。
こどもの日 何して遊ぶ?
こどもの日は、こいのぼりを飾ったり、柏餅やちまきを食べたり、菖蒲湯に入ったりお楽しみがいっぱい。男の子も女の子もみんなで楽しく過ごしましょう。季節の行事をテーマにした絵本の読み聞かせもおすすめです。
例えば、子どもの成長をお祝いする日なので、「優しく健やかに育って欲しい」との願いを込めて、金太郎や桃太郎の絵本などはいかがでしょうか。まさかりかついで きんたろう くまにまたがり おうまのけいこ・・・♪童謡「きんたろう」を親子で歌ったり、ハイ シィ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ・・・と、大人がくまになって”お馬さんごっこ”したり、たくさん遊んでじゃれ合って楽しい思い出を作りましょう。
また、子どもたちが大好きな”なぞなぞ”で遊ぶのも面白いですよ。ぐりとぐらでおなじみの中川李枝子さんと山脇百合子さんのミニサイズ絵本『なぞなぞえほん』には、こどもの日にぴったりのなぞなぞも入っています。
いくら げんきな
なぞなぞえほん 2のまき 中川 李枝子 作 / 山脇 百合子 絵
ぼくだって
かぜが ふかなきゃ
およげない
『和」の行事えほん〈1〉春と夏の巻』は、「かしわもちを食べるのはなぜ?」など行事の由来がわかる絵本。「こいのぼりこびとのおはなし」は、「こどもの日に菖蒲湯に入るのはなぜ?」と子どもに聞かれた時に読みたい絵本です。
こいのぼりこびとの絵本遊び
「こいのぼりこびとのおはなし」は、まついのりこさんの行事こびとシリーズの1冊で、小人が主人公の可愛い絵本です。菖蒲湯に入る由来をストーリー仕立てで学ぶことができるので、こどもの日の読み聞かせに最適です。
こどもの日の朝、こいのぼりこびとがこいのぼりをあげようとした時、黒い雲が真っ黒なたいまつを振り回して、こいのぼりこびとの邪魔をします。でも、「5月5日のこどもの日には、しょうぶの葉は特別な力を持つんだ!」と、こいのぼりこびとは黒い雲をやっつけに行きます。
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こいのぼりこびとは
そらをとぶ マントをきて
とびたちましたこびとが とんだあとから
あおぞらが ひろがっていきます「さあ、こいのぼりを あげられるよ。」
そのとき・・・
こいのぼりこびとのおはなし 作・絵 まついのりこ
読み聞かせで「こいのぼりこびと」の活躍を楽しんだ後は、絵本の世界から遊びを広げてみませんか?例えば、空飛ぶマントを身に着けて「こいのぼりこびと」に変身したり、絵本のストーリーを再現して「黒雲退治」をしたり、主人公になりきって遊ぶと楽しいですよ。
空飛ぶマントは風呂敷やスカーフを使えば簡単!水色だけでなく好きな色のマントを作ってもいいですね。絵本は子どもたちにおはなしを届けるだけでなく、遊びの種まで運んでくれます。どんどん遊びに取り入れて楽しい時間を過ごしましょう。
折り紙のかぶとで遊ぼう
こどもの日の遊びといえば、折り紙のかぶと!新聞紙など大きい紙で作れば実際にかぶることもできます。また、大中小とサイズを変えてかぶとを折れば、マトリョーシカのように入れ子にして遊べます。紙1枚で色々な形ができる折り紙は日本が誇る伝統文化。昔から伝わる技を親から子へ、子から孫へと受け継いでいけたら素敵ですね。
折り紙のかぶとは、英語で「Samurai helmet(サムライヘルメット)」と呼ばれています。かぶとに飾りを付けて、かっこいいサムライヘルメットを作ってみてはいかがでしょうか。
↑折り紙のかぶとの作り方はこちら
こどもの日の手作りカード
こどもの日に、手作りカードを贈ってみませんか?こいのぼり、ちまき、柏餅などのシールを台紙に貼るだけで可愛い手作りカードができます。折り紙のかぶとを台紙に貼ったり、色画用紙をこいのぼりの形に切ってメッセージを書いても楽しいですよ。
↑台紙にシールを貼るだけでできる「こどもの日」手作りカード♪
菖蒲湯で頭の良くなるおまじない
菖蒲湯も忘れたくないこどもの日の行事の1つ。昔から菖蒲を入れたお風呂に入ると病気にかからない、と言われています。もともと菖蒲は邪気や病気を払う薬草として使われており、お風呂で子どもの頭に巻くと、「頭が良くなる」「頭痛知らずで過ごせる」などの言い伝えがあります。
菖蒲を頭に巻いて「頭が良くなる」おまじないをすると子どもは大喜び。菖蒲の葉のハチマキ姿を写真を撮るといい思い出になりますね。お風呂用の菖蒲はスーパーなどでも手に入るので、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
こどもの日の豆知識
5月5日は「こどもの日」、そして「端午の節句」をお祝いする日です。「こどもの日」は子どもが元気に成長したことを祝う国民の祝日で、男の子・女の子を問わず子どもたちみんなの成長をお祝いします。一方、「端午の節句」は日本の伝統行事で、男の子の健やかな成長をお祝いします。
こどもの日と端午の節句は同じ日なので混同されがちですが、本来はそれぞれ異なる行事です。とはいえ、子どもの健やかな成長を願う気持ちはどちらも同じ。こどもたちの成長に感謝し「元気に育ちますように」と願いを込めてお祝いしたいですね。
最後に
こどもの日は、こいのぼり、かぶと、をテーマにした絵本遊びや折り紙など、行事がちょっと楽しくなるアイデアをご紹介しました。お子さんの健やかな成長に目を細めつつ、親子で楽しい時間をお過ごしくださいね。
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