
子どもたちは絵本が大好き!絵本の読み聞かせの後、子どもたちが絵本の登場人物になりきって遊んだり、何かを作ったりする姿をよく見かけます。絵本をテーマに遊びを展開すれば遊びの世界がどんどん広がり、お気に入りの絵本がますます楽しくなりますよ。この記事では、絵本遊びの様々なアイデアを紹介します。ぜひ、お子さんの好きな絵本で絵本遊びをお楽しみください。
目次
絵本遊びって何?

「絵本遊び」とは、絵本を使って展開する遊びのことで、絵本の世界をさらに広げてくれる魅力あふれるツールです。おなじみの絵本を読むだけではなく、読み聞かせの後、絵本から遊びを広げて絵本の世界をまるごと楽しみましょう。
色々な絵本遊びのアイデアを紹介します。
絵本の登場人物になりきる
絵本の登場人物になりきって遊びます。
お気に入りの絵本があると、子どもたちはキャラクターになりきって自然に遊び始めます。そばにいる大人は、いつのまにかオオカミに追いかけられたり「助けて~」と逃げ回ったり、何とも楽しい時間です。
『とりかえっこ』は遊びにでかけたひよこが、動物たちと次々になき声をとりかえっこするお話。ねずみ・ブタ・カエル・犬など様々な動物の鳴き声を”とりかえっこ”して遊びましょう。
『サンカクさん』は長谷川義史さんが翻訳された翻訳絵本。大阪弁が絶妙なので、子どもたちはセリフを真似しながら笑い合ったりします。
絵本の中の音を楽しむ
絵本の中の音に注目して遊びます。
子どもたちはオノマトペが大好き。「ピカピカ」「キラキラ」「ぴょんぴょん」など、音や響きの面白さを楽しんでいるのでしょう。
「しーん、もこもこ、にょきにょき」
「もこもこもこ」に出てくるオノマトペは何だかよくわからないけど面白い絵本。言葉が理解できない赤ちゃんも夢中になるから不思議です。赤ちゃんの時から音を聞き分けているのだなあと感心します。
オノマトペで遊べる「ねんどくん どんなおと」は、子どもたちが大爆笑する絵本です。
絵本のその後のお話を作る
絵本の読み聞かせを楽しんだ後、子どもたちと一緒に、物語の続きを作って遊びます。
「3びきのこぶたのオオカミは、その後、どうなった?」
「桃太郎に許してもらった鬼は、その後、いい鬼になったと思う?」
などと問いかけると、子どもたちは想像力を膨らませて、新しいストーリーを作り出すでしょう。
シアターおもちゃはペープサートのように動かして遊ぶ手作りおもちゃで、プラ板シートを重ねて絵を変化させながら遊びます。場面変更がスムーズにできるので劇遊びにもおすすめです。
関連記事:絵本遊び シアターおもちゃで遊ぼう 赤ずきんのおはなし
絵本の中からクイズを出す
絵本の中から、クイズを出して遊びます。例えば、絵本の中で出てくるキャラクターや物の名前、色、形などを質問して、クイズ形式で遊びます。
『からすのパンやさん』の絵本なら「どんなパンが出てきたかな?」「どんなパンが食べたい?」など、いろいろ質問してみてはいかがでしょう。クイズ大会にすると、子どもたちは、いつもより集中して聞こうとするかもしれませんね。
絵本を使って工作する
絵本のキャラクターやストーリーをもとに、工作をして遊びましょう。例えば、絵本に登場するキャラクターの人形を作ったり、お絵かきしたりして、様々な遊びに展開することができます。
絵本遊びの手作り工作
様々な絵本遊びの中から、作って遊べる工作のアイデアを紹介します。紙コップやペットボトルなど身近な材料で簡単にできるものばかり。自由にアレンジしながら気軽に作ってみてくださいね。
はらぺこあおむしの仕掛けカード
はらぺこあおむしの仕掛けカードを作りましょう。
開けてびっくり!一瞬ではらぺこあおむしがちょうちょに変わります。
カードを開いたり閉じたりして、絵本のストーリーを再現して遊びましょう。
あおくんときいろちゃんの色遊び
「あおくんときいろちゃん」の絵本をもとにした色遊びはいかがでしょう?
青と黄色を混ぜると緑になる!そんな色の不思議を手作りおもちゃで再現して遊びましょう。
紙コップシアターは、クルクル回すと絵が変わる手作りおもちゃ。青と黄色のセロハンをあおくんときいろちゃんに見立てて遊びます。
紙コップをゆっくり回すと・・・?
あおくんときいろちゃんが重なって、みどりのこに変わります!
関連記事:絵本遊び あおくんときいろちゃん
わたしのワンピースの着せ替え
紙コップシアターで、着せ替え遊びはいかがでしょうか。『わたしのワンピース』をもとにした紙コップシアターは、クルクル回すとワンピースの模様が次々と変わります。
お花畑を歩けば花模様に、雨が降れば水玉模様にが次々と変わる不思議なワンピース。
「ラララン、ロロロン わたしに にあうかしら」
うさぎさんのセリフをつぶやきながら、絵本の世界を再現して遊びましょう。
からすのパンやさんのごっこ遊び
ペットボトルキャップでおはじきを作って遊びましょう。手作りのおはじき並べて数を数えたり、ままごとやお店屋さんごっこの道具にしたり色々な遊び方ができます。
おはじきの作り方は、ペットボトルのフタにシールを貼るだけなので簡単。絵本キャラクターのシールを使えば、ごっこ遊びも楽しめます。
見本は『からすのぱんやさん』のシールを使ったおはじきで、パン屋さんを再現しています。お子さんの好きなキャラクターで作ってみてくださいね。
コップの折り紙アレンジ絵本
お気に入りの絵本のページを、折り紙で表現して遊びましょう。
例えば、「ポポくんのかきごおり」なら、絵本に出てくるユニークなかき氷を参考に、コップの折り紙をアレンジして色々なかきごおりを作って遊びます。ゆきだるま、かまくら、富士山!?特製かきごおりを画用紙に貼って手作り絵本に仕上げるのもおすすめです。
ポポくんのかきごおり
暑い夏の1日、かばのポポくんは、きつねたちと洞窟に出かけます。
ポポくんたちは、洞窟の奥に広がる氷の世界で大はしゃぎ。
「これでかきごおりつくったらぜったいおいしいよ!」
ポポくんがそう言った時、ドシーン、ドシーンと大きな音が!
いったい、何者??
ポポくんたちはその何者かに、かき氷を作ってあげることにしたのですが・・・。
そこに登場するのが、ズラリと並んだかき氷!
ぶどう、いちご、パイナップル、うじきんときミルク、コーヒーミルク。
パンダ、こんぺいとう、みみずく、ちきゅう・・・。
どれがいい?どんなかき氷を食べたい?いろいろ想像しながら、オリジナルのかき氷を作りましょう。
クネクネさんのマラカス遊び
『きょうはマラカスの日』のくねくねさんの真似をして、マラカス遊びはいかがでしょう?
“チャッ、ウー、チャチャ、ウー”
手作りのマラカスで、クネクネさんみたい楽しく遊んでくださいね。
以上、絵本遊びに使える手作り工作を6つ紹介しました。
最後に
絵本遊びは絵本の世界をさらに広げてくれる魅力あふれるツールです。絵本遊びを通じて、子どもたちは想像力や創造力、そして言語能力を身につけることができるでしょう。でも、何よりうれしいのは日常に絵本遊びを取り入れることで親子の時間がさらに楽しくなることです。ぜひ、お子さんの好きな絵本で絵本遊びを始めてみてくださいね。